カリフォルニア州在住のスティーブ・キモック、グレイトフルデッドファンが、あんな事こんな事。いろんな事、書きます。

It's up to you 〜Steve Kimock freak's diary〜

10/18/2009 Slim's/ Adrian Belew

すごいものを見た。
本当にねじ伏せられた。

名前はもちろん知っていたし、いくらか彼がギタリストとして参加している曲も知っていた。
ただ、ここまですごいギタリストだったとは…

のっけから。
ステージが暗くなったと思ったら、真っ赤なスーツに黒のTシャツを着たおっさんが大黒さんみたいな笑顔で、「タラーン!!サプラ〜イズ!!」ってな感じでステージに飛び出してきた。
誰かと思ったら彼こそがAdrian Belewだった。

Adrian Belew Power Trioというベース、ドラム、ギターの三人組でツアーしているらしい。ベースの女の子23歳。ドラムの男の子21歳。で、二人とも恐ろしく上手い。
そりゃAdrian Belewとなれば技術的に上手くなきゃ一緒にプレイさせてもらえないだろうけど、それにしても底抜けにうまい。
しかもこの二人は姉、弟らしい。顔も似ている、どうでもいいか…

Adrianは言うまでもない。
変な調子の曲を変なリズムに乗せて変な音のギターを弾く。
でも変とはいえ、ツボは完全におさえていて、とてつもなく気持ちのいい音が出ていた。
アームを多用。それからヴォリューム奏法、ライトハンドからネックベンド、ハーモニクス。早弾きは言うまでもなく。ギターをそこここいじくって、出そうな音を全部使ってやろうという姿勢。
エフェクトなんかも、正直こっちに来てからほとんど興味が薄れてしまったのだが、一言でいえばここでこの音という音選びのセンスが抜群。
というか、この人こそエフェクターでの音づくりの教科書を作り上げてきた一人というべきだろうか。笑

で、何より感心したのは、
このひと、心底楽しそうなのだ。
音楽だけ聞いていると、難解な音楽をコツコツとしかめ面しながら下向いてギター弾くタイプの人かなとイメージしていた。
観客の顔なんか死んでも見ない、のような。

が、箱を開けてみれば、登場からして、ぽよよ〜んと出てきたし、
とんでもないギター弾きながら、にこにこして客のほう見てるし(にやにやではないのだ。)、難しい曲を弾き終わった後「Yeah」なんて爽快にガッツポーズしてるし、いやはや、まいりました。

曲も難解というより、多くのミュージシャンが「そこへは行かない」というフィールドにある曲。技術的に難しいだけではなく、客もプレーやも感情移入しにくい曲。音の連なりこそが音楽、という音至上主義とでもいえるような。

普通こういうタイプの音楽はプレーヤーのマスターベーションになる場合が多いんだけど、Adrianはそうはならなかった…
こんな音楽を難しい顔してやられちゃ、客としてはたまらない。。。1時間ももたないはず。
がっぷり2時間半アンコールまで見て、笑顔で「いや〜よかったなぁ」と言っていられたのは、ショーを見ている間いつのまにかAdrianを好きになっちゃったからに他ならない。

やった曲は最新作のeからa,b,c,e。Life in a nutshellなど。一曲昔から知っている曲もやったが、曲名は知らない。

会場で売ってたCDも全部買ってしまったし、Tシャツもゲットした。
ライブ後そこらで勝手にサイン会をはじめてしまったAdrianからCDにサインまでしてもらった。
妻が着ていたDylanのTシャツを見て、速攻でDylanの真似。「ショーにきてくれたのか〜い?」(鼻にかかった声で、語尾上げ+のばし。文字ではまねできないが…)なんておどけるお茶目っぷり。
完全にAdrianの魔法にかかってしまった晩だった。
きつねにつままれた。



10/17/2009 ありがとう 加藤和彦 


胸にしみる空のかがやき
今日も遠くながめ 涙をながす
悲しくて 悲しくて とてもやりきれない
このやるせないモヤモヤを だれかに告げようか

白い雲は流れ流れて
今日も夢はもつれ わびしくゆれる
悲しくて 悲しくて とてもやりきれない
この限りないむなしさの 救いはないだろか

深い森の みどりにだかれ
今日も風の唄に しみじみ嘆く
悲しくて 悲しくて とてもやりきれない
このもえたぎる苦しさは 明日も続くのか 

10/11/2009 Greek theater/ Bob Dylan

寒い。
むちゃくちゃ寒かったです。
さすが10月のベイエリア。肌寒いを通り越して寒い。。。
ちなみに写真にあるステージ上にある、キノコみたいなのはヒーターです。

カリフォルニアのハイウェイを走る時、DylanとDead程気持ちいいBGMはないです。それほど彼らの音が土地になじんでいるのか、土地が音になじんだのか、それとも両方か。
お世辞にもいい声とはいえないBobの声。少なくとも私は全然好きになれなかった。でも歳を経てなじんでくるもんなんですね。

それにしても大したもんですね。68歳?にしてあのステージ。
ミスなし。媚なし。あぶなかしいところが全くない。
とにかく誰が目の前にいても一直線に突き通すようなステージ。
真黒なスーツに真黒なバックグラウンド。照明もいたってシンプル。
まるでステージは見ずに、そこから聞こえてくる音だけを聞いてくれと言わんばかりの頑固な自信。

驚いたのは思った以上にリズミックだったこと。
目新しいリズムではないのだけれど、ものすごくくすぐられました。うたい回しでも、変なところでちょっとためたり、とっ散らかすように言葉を並べたり。
バンド紹介の時もまるで歌をうたっているかのようで。魔法使いのようでしたよ 笑
いつ普通の人になるんだろうと。

ハーモニカ、ギター、オルガンをプレー。
バンドは完璧にディランをサポート。
お見事!!な晩でした。
Highway 61 Revisited!!!!

9/19/2009, 9/20/2009 Fox theater / FURTHUR

すみません。
長い間忘れていたこのショー。

Phil Lesh and Friendsでもなく、 Ratdogでもない。

お互いのメンバーが契約なんかの関係もあり別のアーティストのサポートで忙しくなってしまったのでしょうか。
そういえば、P&FのLarry CampbellがElvis Costelloのメンバーとしてプレーしているのを数カ月か前にどっかのレイトナイトショーで見かけたっけ。

それにしても「つなぎ」か?面子的には何とも中途半端…っていったらBobとPhilに失礼か 笑
John KadlecikってDark Star Orchestraのギタリスト。。。
自らのカバーバンドから人を連れてくるってのは…どうよ?どうなるの?

そんなことで正直あんまり気乗りせずに向かったFox theater。
いったんvenueにつけば、やっぱそこはデッドワールド。
1ブロックくらいにわたってジェリーやらデッドやらタイダイシャツばかり。
ドレッドロックがわんさかわんさか。
そこらじゅうでハグしてる。ガラス細工売ってる。指立ててる。
みんなよぉしゃべるね〜。がやがやがやがや。

まぁ、お祭りだからね。つなぎだろうと、何だろうとウィークエンドの夜だし酔っ払ってさわがなきゃ損ってノリですね。


かんじんのショーはどうだったか。
そつがなかったです。

Philのベースは相変わらずかっこいい。本当に素晴らしいベーシストですね。音がちゃんとノートとして聞こえる。
Philの一つの特徴であるギターよりな弾き方に合う音づくりがちゃんとされている。やっぱ長い間時間をかけて音を研究してきた結果でしょうねぇ。。。

ただBobbyのギターがはっきり聞き取れなかったのが、残念。
そう。結局それも音づくりの成果なのかもと思い始めました。
あの、線の細いプラスティックのような、シャキーンとした音です。ええ。
音がちゃんと聞き取れない、しかしちゃんと音は出ていて空間を埋めているし、よく聞くとなんだかトリッキーなことをしている。目立ちやすいリードギターに隠れて聞き取りにくいが故、とても聞きたくなる 笑。 まさにトラップですね。
そんなわけでいつもBobbyの音拾いにやっきになってしまうというのが、最近のDead関連のショーでは恒例のようになっています。
今回はピンクのストラトタイプのギターが登場しました。

John Kadlecikもよかったです。至福のひと時だったんでしょうね。いい音が出てました。
カリフォルニアには山ほどデッドカバーバンドがありますが、実際にバンドメンバーとプレーできる人は0.001%くらいなもんでしょう。
プレイ的には全然Jerryと違うタイプですね。似ているといえばJGBのStu AllenのほうがよっぽどJerryそっくりさんです、音的に。
どっか連れて行ってくれるようなプレーはなく、変なトリックもなく、とてもストレートないいギターでした。

セット的には日曜日にKing Solomon's Marblesが聞けたのが拾いもんでしたね。ショーではじめて聞きました。最高でした。
土曜日のUnbroken Chainもよかったなぁ。





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