カリフォルニア州在住のスティーブ・キモック、グレイトフルデッドファンが、あんな事こんな事。いろんな事、書きます。

It's up to you 〜Steve Kimock freak's diary〜

01/20/2012 Zero @ GAMH




金曜日。仕事が6時までで済んで、若干疲れている身体をひきづってBerkeleyまでBartで。
外は雨。
ベイエリアの冬場は雨が多いけど、今年はどういうわけか乾いている。
そんなときに久しぶりの雨。
偶然にもBartの中でOne From The Vaultを聞いていた。
Grateful Deadの1975年のライブアルバム。その録音場所は、今日Zeroが演るGAMH。いいショーになる予感があった。

Berkleyに着いた頃
Your rain falls like crazy fingers
Peals of fragile thunder keeping time〜

Crazy Fingersがwalkmanから流れてきた。
私はGDの曲の中でもこれほど美しい曲はないと思う。
自分がバンドでセッションするときも、この曲は必ずカヴァーさせてもらう。
メンバーからは必ず「コードプログレッションが複雑すぎる」と文句を言われるが、そんなことどうでもいいのだ。
好きなんだからしょうがない。

話がそれたが、雨も降っているGDにKimockを見に行くというセッティングで、One From the VaultのCrazy Fingersという全くもってunexpectedなおぜん立てがあり、今夜のショーはもう最高になるということは事前に決まってしまっていたようだった。

オークランドに住んでいるMikeyをひろって、SFはO'Farrell streetにあるGAMHに向かう。外はどしゃ降り。フリーウェイなんか雨で前が見えない。
完全にfucked upな脳みそを首の上に乗っけて、ラッキーなことに会場から1ブロックくらいにストリートパーキングを見つけ駐車。
冗談でなく怪しいネイバーフッド。
車から降りて会場に着くまで、大雨の中意味不明なことを言って歩いているおじさん4人くらいとすれ違った。たった1ブロック歩いただけでだよ。
いやーコワい。

会場の外にはドレッドロックやら香しい煙やら物売りやらホームレスやらがごっちゃになってあふれている。いつものことで。

中に入ると薄暗いGAMHは、雨のせいかいつも以上に汚くくさかった。

大体1st set より2nd set。 1日目より2日目がいい。というのが通例なのだけど。
この日は違った。
1曲目の1音目からタイトでホットだった。
オーディエンスの期待、それにバンドが呼応している。それが音に現れていた。
海千山千を共にしてきたバンドメンバーと、何百回と演奏してきた曲を、昔なじみの土地で、自分たちのことを20年近く好きでいてくれているファンの前で演るということに幸せを感じている、といった感じ。心地よかったんだろうなぁ。
バンドのみならず、その場にいた全員が楽しんでいたように感じた。

セットリストもColes, Tangledなどなじみ深いナンバーから始まってStonesのStreet Fighting Manが1セット目の山場。セカンドセットはMercury, Papa was a rolling stoneなど、オシオシな感じで。


2nd setのChance in a millionの出だし、Judgeの嫁さん、コーラスとして参加していたLaurenがステージ下で泣いていた。
去年の3月、Judge Murphyの肝臓がんの benefitが同じ会場GAMHであって、同じバンドZeroが演奏した。いいコンサートだったのだけど、明らかにSteveが落ち込んでいた。ポジティブなコンサートでは決してなかった。嵐の前の静けさならぬ、嵐の前に騒げるだけ騒いでおこうという感じだった。

で、今回。数か月前にJudgeは肝臓移植を終えて、復帰ステージというわけだ。
去年三月から色々乗り越えなければならない山があり、手術を受け無事生還、やっとこぎつけたステージ。今回バンドは超ホットで、Steveも触れると切れるような演奏をしている。
感慨深いものがあったのだろうね。そりゃ泣けてくるだろう。


そんな事情もあってか、珍しく最初から最後まで一瞬も緊張感が途切れず、しかもミスもほとんどなし。ソロの分担もしっかりできてて、安心して見ていられました。
最近のKimockのショーでは多分1,2を争うすごさでした。
この録音は買いです。

Set list:
Coles Law
Tangled Hangers
Catalina
Berm
Fridays Child
Theme from Nancy Germany
Street Fighting Man

w/ Jessica Fierro - Three Little Birds
Gregg's Eggs
End of the World Blues
Chance in a Million
Forever is Nowhere
Mercury Blues
Kissin the BooBoo
Into the Mystic
Papa was a Rolling Stone
Home on the Range

Shape I'm In
Richies Rooster

Member:
Steve Kimock, Guitar
Bobby Vega, Bass
Judge Murphy, Vocal
Chip Roland, Key
Gregg Anton, Drums
Loren Murphy, Vocal
Hadi Al-Sadoon, Trumpet
Jessica Fierro, Guest Vocal


個人的なメモ。
ここに二人いてほしい人がいなかった。
一人は言わずと知れたMartin Fierro。Meester。
二人目はLiam Hanrahan。Zeroのベーシスト。私のZero初体験の時は彼がベースを弾いていた。Bobbyが不満というのではないが、実はつい先日Steve Block Benefitで会場の外で彼に会った。彼もオーディエンスとして来ていた。本当は演奏する側として来ていてもいいくらいの人なのだけど、言っちゃ悪いがホームレスに近いくらいのかなりの落ちぶれようだった。ちょっと精神的にダメージをうけ、あまり生活もうまくいっていないということをどこからともなく話には聞いていた。
しかし話してみると実にいい人で今はサンジェロニモに住んでいて、スタジオも取り返したとかで、今のところ上向きに行っているようだった。このまま上手く軌道に乗ってまたステージに立つ姿を見せてもらいたいものです。


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