カリフォルニア州在住のスティーブ・キモック、グレイトフルデッドファンが、あんな事こんな事。いろんな事、書きます。

It's up to you 〜Steve Kimock freak's diary〜

6/12/2012 Party for the Planet with The Rock Collection @ Freight and Salvage


ベネフィットづいている最近。Freight And SalvageというBerkeleyの市民会館みたいな大きさの会場。

今回はParty for the Planetという。Earth Island Instituteの30周年記念。名前からも簡単に想像できる通り、地球を守ろうというノンプロフィット。バークレーという場所どこ歩いていてもこういう活発なしかもラディカルな雰囲気だ。
たまにtoo muchに感じる時もあるが、こういった場所があってもいい。
今日も地下鉄にのってたら、どっぷり60近い太ったおっさんが、ものすごい小さい携帯を持ってごちゃごちゃ。自転車にヘルメット姿。その緑色のヘルメットには風車みたいなのがついて。真正面からみたら、ひげがピンクかった。そんなおっさんが降りていく駅がダウンタウンバークレーだ。

どうであれ。

面子がぐちゃぐちゃ。こういうのもおもしろい。



ひとつ目がWhiskermanというアートロックバンド。何がやりたいかよくわからないけど、このバンドのボーカルが非常によかった。嫌に鼻についている感じでもないけど、ただこういう風にしか表現できないバンドなんだなーと思ってみてた。ちょっと力入りすぎてたと思うけど。

二つ目のアクトがJohn Trudell。あとで触れます。


三つ目がWill Durstという社会派のコメディーさん。政治がスポニチ三面記事みたいなノリで楽しめるってのがこの国のいいとこよね。政治なんて日本じゃどうしても振りかぶっちゃうんだけど、そんな重い感じが全然なくミリオネアからホームレスに至るまで、政治について語れるってのは、それが民衆の近くにあるという証拠で。歴史が違うと、こうも違ってくるもんで。


四つ目がThe Rock Collectionというバンド。聞いたことのないバンドだけど、ふたを開けてみたら、なんてことない。Mark Karan(Rat Dog,) Robin Sylvester(Rat Dog,) Lebo (ALO,) Greg Anton (Zero)という、ジャムバンドの寄り合い所帯のようなもので。
とてもタイト。やっぱり上手い人たちが集まると、出てくる音も非常に美味い。でもやっぱりJohn Trudellを聞いた時点で、このコンサートは私の中で終了してしまっていたので、Leboすごく上手くなってきてるな、くらいの印象しか残りませんでした。


で、John Trudell。この人はReal Deal。
凄まじかった。

ジョントルーデルはネイティブアメリカンの活動家、詩人、ミュージシャン、映画俳優。ミュージシャンの時はJesse Ed Davisとネイティブアメリカン仲間として、一緒に演ったりしてた。それ以上に彼が有名なのは60年代後半のネイティブアメリカンによるアルカトラズ島占拠のムーブメントに大きく関わった活動家としての側面だろう。アフリカンアメリカンへの人種差別は有名な話だが、ネイティブアメリカンへの差別もひどかったようで、FBIの前で抗議行動。星条旗を焼いたら、彼の家に火がつけられ、妻子を失なった。1979年のことだ。
それ以来活動家の側面は影をひそめ、詩人、音楽家として活動するようになった。

話はそれるが、Dead, Kimockを聞くようになってから、自分の音楽の聴き方が変わってきた。
「表現の速度」にこだわるようになった。
即興のがいかにクールなものか。次から次へと押し寄せるリズムと降り注ぐ光のようなメロディーに対して、その状況状況臨機応変に、パズルのピースを一つ一つ探し当てるかの如く、音で絵を描いていく。そこには考えるヒマなどない。考えていたり練ったりしていては、ナマの音が死んでしまう。取り残されてしまっては大変なことになる。
そこで演奏しているものに何が起こっているかというと、それは単純に反射の世界であって、ゴタクが入り込む余地などない。
反射ほどネイキッドなものはなく、嘘がそげた正味なその人そのものが音に出てくる。

音が一番早いのだと思っていた。次に思考が来た上で、口で言葉として伝えること、さらに書いて伝えるコミュニケーションが一番遅いが具体的な形でくる気がする。そう思っていたのが覆された夜だった。
John Trudellは言葉でジャムっていた。
スポークンワードなので音といえば音なのだが、言葉である以上思考プロセスがなければ支離滅裂になってしまう。
だが彼はそのプロセスが異常なほど速い。それはKimockがソロを弾くかのようだった。しかもその言葉が恐ろしく鋭い。出まかせは誰でもできるが、音と思考と言葉が、なんのよどみもなく滝のように降り注いでくるのは、とても壮観だった。
つまり音楽的。素晴らしいショーの後のような気持ち良さでした。

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