カリフォルニア州在住のスティーブ・キモック、グレイトフルデッドファンが、あんな事こんな事。いろんな事、書きます。

It's up to you 〜Steve Kimock freak's diary〜

7/18/2012- 7/22/2012 Kimock Summer Tour 1 of 2



ずっと書けなかった、このツアーのレポ。
凄まじすぎた。

文字にすることが、あの5晩にわたるエクスタティックでどうしようもなく楽しかった体験に対する冒涜になるんじゃないかとか、あの強烈さをうすめてしまうのではないか、と思って書けなかった。
子供じみているけど、本当にそう思った。
遅れて津波のようにやってきた疲れとともに、そんなこと考えていて時間がたってしまい、フジロックもとうの昔にすんでしまった。

それにしても5晩連続というのは、あまりの膨大な情報量で単にやれ「楽しかった」だの、「すごかった」だのでは済まされないレベルで、正直言っていまだに脳みその回線がショートしているような状態です。
ブレーカーが飛んだっきり戻ってきません。しかも全然戻ってくる気配もありません。苦笑

あれはやばかったよね、というところがボトムラインです。


7/18 Harlow’s Night Club @ Sacramento



この日は水曜日。仕事に月火水と行っての事ですから、疲れもかなりのピーク。
しかも1時間半のドライブ。結構きつかった。
しかし初日からバンドはフルスロットル。
Harlow’sは典型的なバー/パブで、こういう場所は大体非常に雑な雰囲気が漂っているけど、狭さがちょうどいいということもあって、本当に音響がいい。
天井も低いことも手伝って、本当にガツンとくる。
昔のSweetwaterなんかもそうだった。
聞きたい人の前に行くと、普通にその人の音が大きく聞こえる。それはつまりPAを通した音ではなくて、アンプから出ている音が聞こえているからであって、小さい会場のいいところでしょう。


一曲目の途中で着いたわれわれはキモック、バーニーの前に陣取った。ベースはBobby Vega。Andy Hessは子供が産まれるということで、欠席。これは棚ぼただった。
よくあることですが、あとからライブダウンロードから落とした音源を聞いてみると、案外ラフなことが分かったんですが。
ラフだろうと何だろうと、腐っても鯛、Bobby Vega。やっぱり超ファンキーで、Kimockとの相性は抜群。

初めて聞いたBernie。以前”Stranger ; Bernie Worrell on Earth”というドキュメンタリーを見たことがあるんですが。Bernieの音を聞いたミュージシャン仲間が声をそろえて、”What’s That!?”と言っていたのが印象的だったんですが、まさしくその通りで。
「なんじゃこりゃ」という聞いたことないような音でした。
SKBのような緊張感の中から生まれた音ではない。このバンドはかなりリラックスした友達同士がジャムっているような雰囲気の音。

その雰囲気が一瞬崩れたのがDejaの登場だった。ローカルの女性シンガーらしい。
Five B4 Funkを一緒に歌うという。
「マジでー」面食らった。
キモック氏はこの曲を簡単な曲と思っているフシがあるんだけど、この曲はそれほど簡単ではない。5拍子で、展開もよくある展開ではない。しかも歌詞なんてないだろ。
不安なファンをよそに曲か始まったところ、意外に上手いこといっている。
ちょっと安心したが、今度はDejaがステージ上で歌い続けて、なかなか引かない。
「マジでー」また面食らった。
コアなファンはこういうタイプのイベントを嫌うことを、ぼくは知っている。
このシーンのことをあまり知らないゲストがキモックを差し置いてステージ上で幅を利かせる、これが嫌なのだ。
しかもやったらセクシーだし。苦笑

これがDejaさんだ!


なかなかバックオフしないDeja。ここでBernie。この人は首から十字架のネックレスを下げているようなタイプで、セクシー怪獣Dejaにあくまで音楽で挑んだ。SteveがあくまでDejaがうまく歌えるようにサポート的なギターソロをしたのと全く逆、Bernieはソロを不協和音の嵐に持ち込んだ。
これではDeja、歌おうにも歌えない。逆にここでも外さず歌い続けることができれば、よっぽどの才能の持ち主。やっぱりDeja手を出さなかった。歌って外すよりは、スキップした方が安全だ。
「おい、ちょっとバックオフしな」と言葉で伝えなかったのが、クールだった。
ミュージシャン同士で、音でもって伝えてあげるっていうのが、プロフェッショナルとしての意地を感じました。





いったん家に帰ったのち、次の日は仕事を休み、北へ北へと。
Chicoへの道はとてつもなく平たん。太陽が黄金色の平原を照りつける。



7/19 El Ray Theatre@Chico


こりゃ驚いた。
ものすごく天井が高い映画館のような席付のシアター、だだっ広い会場に客がパラパラ。


木曜日ってこともあるけど、これはひどい。
1000人近いキャパで、客は100人きってたんじゃないかと思う。
同日数ブロック先でChris Robinsonがギグやってて、あっちはソールドアウトだったらしいけど。。。
とーにかく、ChicoといえばChico State University。学生の街でパーティー大学として悪名高い街。

ヤジだの、悪態がひどかった。環境としては最悪。基本的に音楽聞いていない客ばかり。
酔いどれファンが、Hippies on PCPなんて叫んでたり、ブルーズやってくれよ、とSteveに詰め寄るファンがいたり。
客のレベルが本当に酷かった。
Kimockをはじめバンドもさすがに辟易してましたよ。叫びまくるファンに、Kimockがバンドに向かって”I don’t even know what they are saying…”なーんて、小声で言っていたり、

「こういう時こそ燃えます!」


しかーし、こういう客が少ない時こそ我々ハードコアなファンにとっては超ラッキーな時でありまして。
最前列、チャーリーのレコーディング用マイクの真後ろに陣取ってかぶりつきで見ることができました。


最前だと客が悪かろうと、いちゃもんつけてくる奴がいようと、結局後ろで起こっていることとして流して、ステージで起きていることに集中できるので、とにかく都合がいい。よっぽどのことがない限り、場所取り合戦も起きないしね。

このショーでよかったのは、荒れる客に向かって諭しているような感じだった、瞑想的な曲、例えばMany Rivers To Crossとか、Stella Blue。
これは本当に絶品でした。ずば抜けてよかった。

あとはAndy Hess。


前日がんばったBobbyには悪いけど、やっぱスプリングツアーを一緒にこなしたAndyの方が全体的にバンドとして目に見えてタイトでした。
ここって時にバシッと決まるのが流石な感じで。こなれたもんで、職人肌のAndyさん、すぐに好きになりました。
もともとGovt Mule, John Scofieldなんかと一緒に演ってた人ですから、やっぱりちゃんとしてますね。

まぁ、今まで平日とはいえ、こんなに客の入り客の質ともに最悪なショーは見たことなかったです。
演奏は本当に素晴らしかったけど、客の方にフォーカスが当たっちゃうって、凄いでしょ?
それほどひどかったんです 苦笑

どでかバーニー

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