カリフォルニア州在住のスティーブ・キモック、グレイトフルデッドファンが、あんな事こんな事。いろんな事、書きます。

It's up to you 〜Steve Kimock freak's diary〜

05/17 - 05/20/2013 David Lindley @ Fur Peace Ranch

今回で3回目のFPR。
Steve以外のミュージシャンから教えてもらうのは初めてで変に緊張していた。

緊張したまま木曜日夜11:00、SFOから出発。
オハイオ州コロンバスポート空港に着いたのは予定より一時間遅れで、9時過ぎだったはず。
時差のせいで眠くなるかと思っていたら、そんなでもない。
FPRに着いたのは、昼前。11:45。
いそいでキャビンに荷物を置いて。

さっそくいつも通りのジョンとヴァネッサからオリエンテーション。
アルコールフリー、ドラッグフリー、ガンフリー施設ということ、そしてそれぞれの自己紹介。
「ここに帰って来れてとてもしあわせです」

その後確かランチタイムになったはず。
ここのメシはうまい。
シンプルだけど、しっかりしたあたたかい食事がでてくる。
毎食前に赤毛でヒッピーなコックさんがダイニングルームの前に出てきて、ホラ貝みたいなのを三度吹く。
「ぶをぉぉぉぉーぶをぉぉぉーぶをぉぉぉー」というのが食事の合図になっている。
今回は個人的にチキンパイが最高だと思った。あとパンが美味かった。



Mr. Daveのクラスは毎日やるべき練習についての説明が50%で、あとはジョークと思い出話だった。


Steveの時のようなインテンスな感じはなく、彼の音楽がそうであるように笑いに満ちていた。
ひょうきんモードになると急にジャマイカンアクセントになるMr. Daveはとてもかわいかった。
"Ya Man, Jamaican Red Bull, Man!!"

でも基本はあくまでプロフェッショナルなデーブ。
クラスルームにいる全員がちゃんと彼の言っていることをきちんと理解しているか、チャンスを見つけては一人一人に「今んところどうだ?」みたいに聞いて回る事ができるような面ももっている。
情報盛りだくさんなクラスが終わって一息ついて一人でお茶をのんでいると、デーブさん私のところにひょこっとやってきた。

「どうだい?」
「うん。今のところ最高です。ところで、ビブラートする時って左のバーを持っている手の薬指ってこんな感じでいい?」
「中指と薬指がこれくらい急な角度でもいいよ、でもビブラートする時は薬指と小指は固定させてた方がいいだろうね。ほらバルタン星人みたいに…
 バケモノーーー!!」
とても細かく丁寧なのだ。真剣な話だけど必ず笑いがついてくる。

感情と演奏を結びつけるにはということを聞いてみた。
デーブはいくつか答えをくれたが、その一つに「人のために演奏してみな」っていうのがあった。
「僕は昔ブルーススプリングスティーンの『Brothers Under the Bridge』をベトナム帰還兵の為にカバーして歌ってた。特定の人を思い浮かべてその人のために演奏すると、音に感情が乗るようになるよ。」
その他にも娘さんの話、El Rayo Xの音作りの話、レコードレーベルとの曲の権利関係の話、河内音頭に感動した話、名古屋のヤクザシューズの話。
一人日本人だということもあって、僕の前では来日時の話が多かった。プロモーターとの話も楽しそうにしていた。
「また日本にも来てよ」というと、「もうそろそろ時期だよなー」とまじめな顔。

Daveがいう「Sticky Notes」というのが、Kimockも彼のクラスの中で説明していたので、「そのNoteについて、Steveも言ってたよ。」と言うと、「あーSteve。やつは本当にクレイジーだよ。こういう事はなんでも知ってるんだ。」と。「そういえばバンパーステッカーをやつからもらったんだけどさ…」とジョークが続いた。
Steveは前回のFPRで
「昔David Lindleyのショーはいつも追っかけていて、彼の真ん前に陣取って、たまにラップスティールを演奏するDaveの手の真横まで行って、バーさばきを見てたよ。彼のプライバシーを完全に侵害してたよ。笑」と言っていた。

ブルーススタイル、ラップスティールのワークショップなので、テンポのキープとフィンガーピッキング、ピッキングパターン、正確なピッチを身につける事、それと肝心要のスライドバーのヴィブラート。これらが4本柱で、これらの具体的な練習方法を書いた紙(もちろんMr. Daveお手製です)が配られ、それをMr. Daveが具体的に注意するべきところを指摘しながら、実演して、その後みんなで練習という感じで進んでいった。

「みんなが払ったお金だけのものをちゃんと身につけているかちゃんと確かめたいから」と一人一人にちゃんと「どう?分からないところはない?タブは読める?」とか。いやーものすごく繊細なひとなんだなぁと思った。こんな事まで心配するロックミュージシャンには会った事がない。

ソールドアウトだった土曜日のショー。演奏する曲はいつもとそれほど変わらないのだけど、とにかくエンターテーナー。
のそっとステージに現れ。「ハロー」と面白い表情を作る。これだけで、オーディエンスを手のひらの上に乗っけちゃう。

『Big Twang』で何度も聞いたRevenge Will Comeを生で聞けたのが嬉しかった。
「この曲を書いたのはGreg Copelandは弁護士だけど、彼はオーケーなやつだよ。(He's OK.)。
そういえば、昔Clarence Whiteが他のミュージシャンに僕のことを紹介する時、彼はDavidで、クリスチャンじゃないけど、彼はオーケーなやつだよ。(He's OK.)。って紹介したんだよな。」

あと、「陰鬱なテーマだし、数年前に演奏するのを止めたんだけど、久しぶりにやってみるよ。」というMCをはさんで先のスプリングスティーンのBrothers Under the Bridgeをやってくれたのは、あまりの感動で言葉を失った。こういう風に音に感情を入れるんだよ、と目の前でパブリックに答えをくれたデイブには大感謝。

月曜、出発の朝。Hot Tuna w/ Steve Kimockとのショーをコロラドで終えたばかりのJormaがFPRに来てくれて(2時間しか寝てないと言っていた。)、キッチンの外でミニアコースティックショーをするというので、真ん前で見せてもらった。
贅沢な話だよなー。



ショーの後こんなあり得ないツーショットもあったりして。


笑いとポジティブにあふれた4日間。ごちそうさまでした。

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